なんちゃってディレクターのためのレシピ

Posted on 2012.09.17

Category: COLUMN_Mani




さて、前回のコラムが掲載された後、Twitter上で皆さんからのお便りを募集し、その内容を話題にしつつ書きたい旨を呼びかけたところ、ありがたいことに何通かのお便りを頂くことができました。ありがとうございます。

1通も来なかったら自作自演をしてやろうと思っていたので、存外に喜ばしいです。引き続き募集しますので、皆さんが最近楽しかったこと、悲しかったこと、憤ったこと、不思議に思ったこと、抱えているお悩み、わたしへの公開質問状など、何でも構いませんので、お住まいの都道府県とペンネームを明記の上、info@manifilms.netまでお送り下さいね。よろしくお願いします。

記念すべき最初のお便りは東京都のプクリンさんより頂きました。ありがとうございます。

こんにちは。いつもブログやPVを見させてもらっています。私は今学校で映像の勉強をしているのですが、マニさんのように色んなバンドのPVを撮れるようになるためにはどうすればいいのでしょうか?専門学校に通ったり、制作会社でアルバイトしたりした方がいいんでしょうか?漠然とした内容ですみません!もしよかったら教えて下さい!

おおーと言ったところで、わたしもまだまだ駆け出しディレクターでありますので、あんまり、そうだねー監督になるためにはねーみたいに偉そうなことは言えないのですが、あくまでも、わたしが体験したことだけを、ステップ別にお伝えしたいと思います。わたし程度のレベルで良いのなら、この順序を踏むだけで、そんなに難しくはないような気がしています。

ステップ1:ビデオカメラを手に入れましょう。

“ギター弾きたい”という人が、まず楽器屋に行くように、”ビデオを撮りたい”という人は、その道具であるビデオカメラが必要です。

もしあなたに5万円~30万円ほどの貯金があるのなら、早速買いに行きましょう。ご家族や友人から借りることが出来る方は特に急いで買う必要はありませんが、やはり自分で持っておいた方が後々の動きが軽快になります。何を買っていいのかわからない。という方は電気屋さんで店員さんに相談してみて下さい。

ちなみにわたしはCanonの”5D mark2″というデジタル一眼カメラを使っています。最近は写真カメラでもフルハイビジョンの映像が撮影でき、ビデオカメラのレンズに比べ、より映画的なボケ感や、黒の表現に強かったりするようです。

この辺りのカメラの選び方は、実はわたしもあんまり分かっていません。勘で選びましょう。使ったお金は働いて取り戻せば良いのです。

ステップ2:バンドにライブを撮影させてもらえないか連絡しましょう。

ビデオカメラを手に入れたら、早速撮影をしましょう。もしあなたの友人がイカしたバンドをやっていて、誰かにライブの様子を撮ってもらいたいと思っているのなら最高ですが、そうではない場合、このバンドのライブを撮ってみたい、と思うバンドにメールを送りましょう。

間違ってもいきなり撮影費の相談から始めてはいけません。タダで勉強できるだけでもありがたやの精神で、交通費も自腹くらいの感じが望ましいです。どうかライブを撮影させてほしいと頼めば、相手も悪い気はしないはずです。その際、予めライブスケジュールを調べておき、撮影に行ける日を記載しておくと、ますます具体性が湧くことでしょう。

ただこれはあくまでも中小のライブハウスに出演しているインディバンドを対象としています。もしあなたのライブを撮りたいバンドが、サカナクションだった場合、撮影に行ける可能性は0ではないかもしれませんが、限りなく低いと思われます。もし行けた場合はご一報下さい。わたしも撮影したいです。

このサイトをご覧になっている方で、中小のライブハウスに出ているバンドなど知らぬ。という方は恐らくいらっしゃらないとは思いますが、その場合はYouTubeやSoundCloudといったビデオや音源が視聴できるサイトを利用して、見つけて下さい。漫画家のように0から物事を産み出す仕事ではなく、撮影対象あっての仕事だからです。

ステップ3:ライブ撮影に出かけましょう。

バンド側から”是非撮りにきてくれ”という連絡があったらしめたものです。当日は可能ならリハーサルの段階から現地入りして、ライブの様子を掴みつつ、どこから撮影するのかも大体考えておくと良いでしょう。

特にステージ上で撮影したい場合は、バンドやライブハウスのスタッフさんに予め伝え、邪魔にならない形で準備をしておきましょう。とは言え、もし撮影対象のバンドがトリだった場合(最初に出演するバンドのリハーサルを最後にすることで、ステージ上のセッティングをそのままにするため)、彼らのリハーサルは恐らく最初です。そこから本番までが結構長かったりします。その間に、五月蝿くない程度にお喋りをして仲良くなるのが良いでしょう。

もしかすると、撮影に出かけたバンドには既に別の撮影担当者がいるかもしれません。それを理由に”撮影は間に合ってます”と言われる場合もあります。間に合ってますと言われてしまった場合は、素直に退きましょう。かなり優秀な人が付いていそうです。

とは言え、よほどのことがないと”間に合ってます”とは言われません。バンドと撮影スタッフは誠実な恋人のような関係ではありませんので、新しい人にも撮ってもらいたいと思うことの方が多いと思います。別の撮影担当者が現場にいる場合、その人は先輩にあたりますので、パシリになれとは言いませんが、あまりライバル心を剥き出しにせず、色々教えてもらうのがいいでしょう。

技術的なことは何を聞いていいのかわからない、という場合は、どのくらい(の期間)撮ってるんですか。等の質問をするだけでも充分です。もしそうした撮影担当者が既にいる場合、撮影位置はその人に決めてもらう方が間違いなさそうです。

と言ったところで、本日はこれまで。まだ1秒も撮影できていませんが、次回に続きます。また来週にお会いしましょうね。


おすすめ関連記事:


  • -profile-
  • 加藤マニ(manifilms / PILLS EMPIRE)
  • http://www.manifilms.net