Large House Satisfaction 握力ツアー Final 2012.11.23@下北沢GARDEN

Posted on 2012.12.06

Category: REVIEW_LIVE


今年9月にリリースされたLarge House SatisfactionのNEW ALBUM『HIGH VOLTEX』のリリースに伴い、9月8日のワンマンライブを皮切りに行われた全国25会場を周る「握力ツアー」。

ツアー・ファイナルとなるこの日は皮切りとなった9月8日と同様のワンマン・ライヴ。舞台は下北沢GARDEN。
フロアも十分に埋め尽くされた頃、Large House Satisfactionがステージへと登場した。

オープニングを飾ったのは、アルバム同様に「Phantom」。
この日のセットリストの前編は、「Traffic」を除き、全てアルバム収録曲順となっている王道マナーなもので、ミュージシャンらしいひねくれた部分を感じていた彼等がそれを行う事は少々意外ではあったが、同時にそれが自信にも感じられた。

このリリースやツアーを経て、これまでも幾度となくライヴハウスで鳴らしてきた楽曲を、更にどうやってビルドアップする事ができたのか。
ツアーファイナルというとそんな”成長の度合い”を感じるのも観る側の楽しみのひとつだろう。
ただ、彼等はライヴ・バンドとしては、このリリース・ツアーのずっと何年も前から同じようなキャリアを持つバンド群の中では突出していた。
つまり、既にある種の完成を果たしているように思っていただけに、正直な心境としては、ツアー・ファイナルならではの”成長の度合い”を感じる事よりも、単純に”Large House Satisfactionを観る事”に楽しみを感じてこの会場に足を運んでいた訳だが、ステージが進むにつれ楽曲のビルドアップを強く印象付けられた。
今回のワンマン・ライヴのセットリストには、何年も前からライヴで演奏されている楽曲も多数入っていたのだが、そのうちの何曲かは”大きく”ではないが、”確かに”その印象を変えていた。
以前より格段に3人の音や姿が映えるように感じたし、楽曲毎にそれに合う音色やテンポをより一層再構築したようにも受け取れた。
そして、ライヴでは定番のバラード「Monday」に顕著だったが、Vo.小林要司の声というのはこの3ピースにおいて、ギター/ベース/ドラムに並びバンドサウンドを生み出すもうひとつの”音”であり、絶妙な按配で楽器的に響き溶け込むその声は”音”としての魅力は既に十分だった訳だが、それに加え”歌”としての強度を格段に上げていた事は特筆に値するだろう。

ライヴ本編はシングル曲でもあり代表曲の「Traffic」で場内を大きく沸かせ、しっかりと締めくくった。
アンコールにも応え、ステージを終えた後もフロアを離れないお客さんを見ていて、今日はLarge House Satisfactionのワンマン・ライヴな訳で、ここにいる人は全員彼等だけを観に来たのだなぁ。という当たり前の事がふとよぎり、その光景がこの日はライヴ以上に深く印象に残った。

text by Kazuhiro Yagihashi




photo by o-mi
※写真クリックで拡大


[set list]
Phantom
bara
Monkey
M.O.V.E
アノキシア
愛悩
Jah
KELL NA GULL
イルフィロ
新曲
SLY
タテガミ
Power
Monday
Long Time
Bang Bang Bang
Traffic
———-
アンコール


Large House Satisfaction 公式サイト
GARURU RECORDS 公式サイト


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