-対談- 後藤大輔(Chris Van Cornell) × ケイタイモ(WUJA BIN BIN/ATOM ON SPHERE/イモニカイ)

Posted on 2013.04.09

Category: INTERVIEW




Chris Van Cornell(以下、CVC)の初企画では、見事なDJを務め、2回目となった企画では松井泉(ex.bonobos)と野村卓史(グッドラックヘイワ/NATSUMEN)と共に結成したばかりのイモニカイとして登場する等、交流深いケイタイモであるが、実はCVCの首謀者である後藤とは以前からの付き合いだという。
オーソドックスに出会いから話は始まったものの、フリースタイルで幅広く繰り広げられた貴重な対談をじっくりと読んで欲しい。


―まず、そもそもの接点はどこだったんですか?

後藤:
たしか、2007年に、ケイタさんがBEAT CRUSADERSで僕がASPHALT FRUSTRATIONのときに、高崎のツアーへ誘ってもらったことがあって。

ケイタイモ:
それが最初かな?

後藤:
その2バンドにニューロティカもいて。

―改めて考えてみると、凄い組み合わせでしたね(笑)。

後藤:
ちなみに、どういう意図だったんですか?(笑)

ケイタイモ:
どういう時期だったかは忘れたけど、ある程度ウチらも歳をとってきて、周りに若いバンドばっか増えてきたりしたから、先輩も含めてやるみたいなコンセプトだった気がする。だから、あのツアーだったら、bloodthirsty butchersとか少年ナイフを誘ったりしてたし。

―後藤さんは、ケイタイモさんにどんなイメージを持ってました?

後藤:
パートが一緒だし、同じNord Lead(※シンセサイザーのモデル名)を使ってたし。あと、ケイタさんはNovation(※シンセサイザーのモデル名)も使ってたんですよ。

ケイタイモ:
そんな会話をしたね(笑)。

後藤:
ですよね(笑)。僕、NovationのK-stationも凄く好きだったんで「気になるな~」って思ってたんですよ。だから、リハが終わった後とか、チラチラと観てました(笑)。理想とするセットを使ってたから。



―では、ケイタイモさんからすると、後藤さんはどういった後輩になります?

ケイタイモ:
誰かをディスってるわけじゃないっていうのを踏まえて聞いて欲しいんですけど、今の若い人たちって繋がりをあんまり重要視してない気がしたりしてて。例えば、WUJA BIN BINのライヴが終わって、機材を搬出してライヴハウスへ戻ってみると、みんな帰っちゃってたりするし。オレたちがライヴハウスに出入りし始めたころからすると、ちょっと感覚の差があるというか。でも、大輔なんかは、自分でスケジュールをチェックしながらちゃんと連絡してくるタイプだったりするじゃん。

後藤:
僕からすると、昔からこんな感じというか。連絡したり、搬出の後まで残ってるのが楽しいだけなんですけどね(笑)。

―じゃあ、ケイタイモさんとしては、付き合いやすい後輩みたいな。

ケイタイモ:
ですね。自然に接することができるし。年齢が離れてると、「緊張します!」みたいなノリがあったりするじゃないですか。オレなんか、たいしたことないのに(笑)。

後藤:
いやいや(笑)。

ケイタイモ:
この間、若手が中心になってるベース飲み会に誘ってもらって行ったんだけど、いきなり奥のほうへ通されたりしたから(笑)。

―ハハハハ(笑)。そういえば、いろんなパートの飲み会が増えてきてますけど、鍵盤飲み会とかってないんですか?

ケイタイモ:
最近、そういう飲み会は増えてきてるけど、鍵盤は……

後藤:
凄いキーボードの人はたくさんいるけど、僕はそんなでもないし。
ケイタイモ そんなこと気にしないでさ、せっかく話題に出たんだから、発足させればいいじゃん!



―おっ、それはいい案ですね。誘うとしたら、どのあたりの方が浮かびます?

ケイタイモ:
まず、WUJA BIN BINの圭作と卓史くん。

後藤:
the chef cooks meの下村さん、KONCOSの太一くん、あと、the telephonesのノブくん。 

ケイタイモ:
よし、メモしよう!(笑)

―では、これをどうぞ(笑)。

ケイタイモ:
え~と……

後藤:
行き詰まるの早くないですか?(笑)

ケイタイモ:
大丈夫、大丈夫(笑)。好ちゃん(EOR/ex.NATSUMEN)もそうだし、堀江くん(pupa)、蓮尾くん(385/ex.School Food Punishment)にハジメタル(誰でもエスパー/ex.ミドリ)……

後藤:
ジュンジュンさん(YOUR SONG IS GOOD)! あとは……

(止めどなく、キーボーディストの方の名前が挙げられていきました)

後藤:
こうやって挙がった人の名前を見ると……僕が中心になれる気がまったくしないんですけど(笑)。

ケイタイモ:
ハハハハ(笑)。そこをあえていこうよ! しかし、ベースとかドラムのヤツって、それなりの傾向があるじゃん。でも、鍵盤はこうやって並べてみると、何とも言えないよね(笑)。

後藤:
これだけの人が集まったら、鍵盤の話はしないんじゃないですか?(笑)

ケイタイモ:
それはそれで面白いじゃん! で、最終的には教授(坂本龍一)まで辿り着こう(笑)。

後藤:
教授と言えば、僕が勝手に師匠だと思ってる権藤さんという方がいて、anonymass、pupaとかもやってるんですけど。

ケイタイモ:
pupaは堀江くんもいるよね。

後藤:
そうです。で、その権藤さんって、YMOのマニュピレーターをしてるんですよ。だから、繋がりの延長線上にはいるけど……かなり遠いです、遠すぎます(笑)。

―キーボード同士って、仲良くなったりします? ドラマーはよく繋がってますけど。

ケイタイモ:
ドラマーみたいな感じはないですね。

後藤:
僕も特にキーボードの人と仲良くなるっていうことはないですね。ケイタさん、ライヴを観てて、どこが目につきます?

ケイタイモ:
ドラムかな~。

後藤:
あっ、僕も一緒です!

―自分のパートに目がいくわけでもないんですね。

後藤:
もちろん、気にならないわけじゃないし、音色やフレーズは注目しますけど……やっぱり、ドラムが気になる(笑)

ケイタイモ:
ドラムを観ちゃうよね(笑)。

―その感じって、自分のバンドでもそうですか? ドラムには特に注文しちゃうみたいな。

ケイタイモ:
あ~、どうだろうな~。

後藤:
僕はそうですね。今のCVCでも、ドラムにいちばん注文が多いし。

ケイタイモ:
WUJA BIN BINのドラムは、もともとフリージャズの人間だから、ある程度自由にはやってもらってるね。「そこはそういかないで」っていうのはあるけど。

後藤:
あれだけのメンバーがいて、スタジオを合わせるわけで、みんなの音が聴こえるんですか?

ケイタイモ:
その瞬間は、まあ聴こえる……いや、スタジオ演奏を録音して持って帰って「ここはこうなってるのか!」っていうことがあるから…聴こえてないっていうことだね(笑)。

後藤:
ハハハハ(笑)。でも、WUJA BIN BINは13人もいますからね。

―しかし、出会ったときとは違う形で音楽をやりながらも、しっかり繋がってるのがいいですね。

後藤:
実際、ビークルともちゃんと対バンしたのは1回ぐらいですよね。

ケイタイモ:
あとは、フェスで同じ日に出ているっていう。

後藤:
僕は、これまでの路線からクイッと変えて、以前のバンドももちろん大好きだけど、本当に自分の好きな音楽を最初から自分で作り、自分らを探しながらやってるのもあって、WUJA BIN BINはCVCに割りと親しい存在というか、シンパシーを感じてるんですよ。

ケイタイモ:
過去を否定するわけじゃなくて、今やりたいことを自分ら主導でやり始めたっていうね。

後藤:
いろいろとたいへんですけど、凄く楽しいです。

ケイタイモ:
まあ、たいへんなことはあるからね(笑)。

後藤:
WUJA BIN BINって、ケイタさんがひとりずつ声をかけていったんですか?

ケイタイモ:
うんとね、ホーン隊はゴセッキーに呼んでもらったりしたけど、流れ流れで順番に声をかけていった感じかな。



―WUJA BIN BINは13人編成ですけど、今の体制は完成形ですか?

ケイタイモ:
とりあえず、完成形かなとは思ってますね。来れないメンバーがいるときは、トラを立てたりはするけど。

後藤:
ウチのバンドは6人編成で完成形ではあるんですけど、もっといろんな人とやってみたいし、コミュニティバンドみたいな感じかなと思ってて。それこそ、来れない人がいたとしてもライヴができるみたいな。

ケイタイモ:
WUJA BIN BINの場合、あんまりそうはしたくないんだけどね。っていうのは、フレーズが難しいみたいで、トラにとってかなり骨が折れる作業らしくてさ(笑)。

後藤:
それだと無理ですね(笑)。ウチの場合、ホーンをいっぱいでやってもみたいし、ストリングスも凄く興味があって。オーケストラが好きだったりもするから。

ケイタイモ:
そういう方面か~。

―規模として、それなりのハコじゃないと厳しいですよね。

後藤:
文化村ホールとかやってみたいですね。

ケイタイモ:
最高!

後藤:
あとは、海外ですけど、ロイヤル・オペラ・ハウス。デカすぎて、もはやよくわからないですけど(笑)。いちばん影響を受けたBjorkがやってたから、興味があって。ケイタさんも好きですよね?

ケイタイモ:
うん、大好きだよ。なんだかんだ、1stフルアルバム『Debut』がいちばん好きかな。芸術っぽくなってるより、可愛らしい感じがよくて。

後藤:
生々しいですよね、あのころって。

―中盤以降、ちょっと難しくなったりしてますよね。

ケイタイモ:
Radioheadとかもそうだけど、内向的になるのがちょっと、っていうのもあって。

後藤:
ケイタさんの世代って羨ましいんですよね。ロックの王道が盛り上がった時期をリアルタイムで経験してるじゃないですか。僕なんか、後追いだったりするから、Oasis、U2、みたいな王道を通ってなかったりするし、高校の時はair jamのバンドとBjorkばっかり聞いていました、高校で流行ってたのは、ジャパニーズ・ヒップホップだったりとか。

ケイタイモ:
どのあたり?

後藤:
BUDDHA BRANDとかSOUL SCREAMでしたね。文化祭で「人間発電所」(※BUDDHA BRAND)をやってる人とかいましたよ(笑)。

ケイタイモ:
ホントに!? それだけ多様化したのかな(笑)。ウチらは、大学生のときにカート・コバーン(※NIRVANA)が死んで、っていう時代だったから、いわゆるオルタナはど真ん中だったね。Pearl JamとかRed Hot Chili Peppersが王道で、Rage Against the Machineがいて、Primal Screamみたいなのが出てきたりして。

後藤:
やっぱり、羨ましいな~。UKなんか、僕が聴こうとしたとき、シーンが終わっちゃった感じだったし。

―UKの話でいくと、今度Blurが来日しますよね。同じ日にOZZFESTもやってますが(笑)。

ケイタイモ:
そう考えると、日本って凄い国だな(笑)。

後藤:
そうっすね。ただ、その日、ウチらのイベントの日でもありますけど(笑)。

ケイタイモ:
まあまあ(笑)。イベントって言ったらさ、ウチもあって。4月11日にワンマンをやるんだよ。



―どちらでやられるんですか?

ケイタイモ:
下北沢SHELTERでやります。

―素朴な疑問として……ステージに全員乗ります?(笑)

ケイタイモ:
乗らないかも(笑)。

一同:
ハハハハ(笑)。

ケイタイモ:
でもね、そこは逆に面白いかなって(笑)。まあ、ステージをちょっと迫り出すような、簡易的な台を設けたりしようかなとは思ってるけど……

後藤:
モニターとかは…(笑)

ケイタイモ:
どうしようかな?(笑)

後藤:
ですよね(笑)。

ケイタイモ:
まあ、作戦は立てつつ、無理だったらしゃあないかな。

後藤:
凄いな~。それ、観に行きます。13人が入場するところからちゃんと観たい!(笑)

ケイタイモ:
ホント、どうするんだろうね(笑)。


interview by ヤコウリュウジ
photo by Tetsuya Yamakawa


>>PROFILE
WUJA BIN BIN
2008年のMONG HANG解散後より、ケイタイモが抱き続けた妄想の中から産まれた楽曲群を2010年に具現化したところからスタート。 とりあえず今の所は実績がないのでそんなところ。 LIVEはスケジュールが合って参加できるメンバーが稼働。 なので全員来られない日はケイタイモがカラオケで歌うしかない。

http://www.keitaimo.com/wb_index.html

-NEXT LIVE-
2013/04/11(thu) 下北沢SHELTER
BETRAYAL vol.4~ワンマン初めて!
WUJA BIN BIN


4月10日にリリースされるChris Van Cornellの1st ep”hand in hand”の発売を記念したリリースパーティーを渋谷Gladにて開催!!

2013.05.12 (sun)
Chris Van Cornell presents
“hand in hand” Release Party

渋谷Glad
open18:00 / start 18:30
Ticket adv2300 / door2500(D別)
イープラス / Glad店頭電話予約

-出演-
Chris Van Cornell
and more…

-info-
shibuya Glad 03-5458-2551


-リリース情報-

2013.4.10 水曜日 発売
1st ep“hand in hand”
¥1,000 (税抜 ¥952)
KIPP-001 Kippis label.
01. あの角をまがれば
02. She said
03. One day in may
04. あの角をまがれば -The beauty remix-


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