コウモリの誘惑

Posted on 2013.10.11

Category: COLUMN_Kyao




はろーきゃおです。

実は私、こう見えて学生です。
大阪大学の大学院生です。
本当だよ。

よくビックリされるけど、そんな意外かしら。
普通に大学を卒業して、モラトリアムで大学院行って、バンドで上京して、でもまだ卒業してないから、大阪の大学院に籍置いて、学生やってるだけだよ。
まあ、完全に浮いてるけどね。

研究しているのは、アメリカ文学のSF小説です。
とくに80年代以降のSFで、主にサイバーパンクと呼ばれるジャンルが大好き。
大好き、って言いながら、それが研究題材になるのって、幸せなことだよね。

サイバーパンクとは。
マトリックス、ブレードランナー、サイボーグ、人体改造、ネットワークへの接続、人工知能、ロボット、サイバースペース、テクノロジー。
こんな感じ。分かるかな。
ざっくりイメージ伝わるかなあ。

宇宙人と遭遇したり、火星に行ったり、UFOとか、謎の生命体とか、地球滅亡とか、そういうのも全部SF小説なのだけど、やっぱりサイバーパンクが一番ワクワクしちゃうんだよね。
人間とコンピュータが繋がるなんてすごく近未来で素敵だと思う。
sugar’N’spiceが去年出したアルバム『The Hybrid Age』も、いたるところにサイバーパンクが散りばめられているのだ。
気付いた強者はいるのだろうか。まあ、おらんやろね。

サイバーパンクというジャンルで、一番オススメな小説は、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』という小説です。
本当にこれについては、こんなコラムじゃ書ききれない。
私は学部時代の卒業論文を、まさに、彼の『ニューロマンサー』の小説に絞って、まさかのA4サイズで英文で20枚以上も書き遂げたのだ。ふぁっく。

現在、修士論文として書いているものは、もっとレベルが高くて、おーまいふぁっく。好きこそもののなんちゃら、通りになれば楽なのですが、一向にそんな気配はなく、教授という教授を全員敵に回し、研究室の同僚からも浮きに浮き、あいあむそーあろーん。

でも、そんな状況であれ、信じられないくらい、めげないのがきゃおちゃんです。

まあ、学生、というステータスを、こんなにも長く続けて思うのは、最悪、という一言です。
私は、大学の仲間からも、大学院の仲間からも、本当に、文字通り、浮いてる。
だって、真面目に勉強する気ないし、国に貢献する気ないし、べつに大阪大学だけど、だから何、ってゆーか、そんなステータスに一番逆らいたい身分なのだ。
たまたま大阪大学に通ってるけど、理由なんて、実家から近い、だけでしかない。
私が14歳の時に、中学校登校時に聴いてた音楽がピストルズなのは、みんな知ってるよね?
こんな意識でやってると、クソほど怒られるわけです、教授に。
やる気あんのかって。まあ、鼻から、あるわけないよね。
もう、お察しの通り、人生、ぐだぐだよ。
でも、かろうじて、ちゃんとやってるし、私は現役の大阪大学・大学院生であって、こーゆー身分で、高卒、もしくは中卒のフリーターと出会うと、「あー。。。」と思ってしまう。
別に、あなたが学業投げ出して、やりたいことに着手して、結果を出せたことに、なんの反論もない、ただ、別に、学業投げ出さなくても、同じこと出来るやん、ってだけ。
甘えてんじゃーねーよ、楽なほうに逃げてんじゃねーよ、ってゆう。

でも一番言いたいのはね、たとえば、大阪大学の軽音部のイベントの打ち上げ、ってのはもっと最悪なわけ。
たいして酒も飲めない若者が、自意識過剰で、酔っ払って、その先の、成功を約束された人生にさらに酔っ払って、端から観たら、もう、破滅一直線なの。
そういう人たちと一緒にいると、私は必ず思うの。
こんなガリ勉たちとは、まったくもって、話が合わねーな、と。
お前らは、楽曲を作る喜びも、それをもって、ファンを喜ばせる喜びも知らずに、オナニーばっかりして、わあ、もう、汚い、と思うわけ。

でも、大学関係なしに、バンド界隈で出会う人と打ち上げとかの場で、パッパラパーで酔っ払って、上辺だけの話をしてると、私、思うの。
こいつら、いい歳して、本当に、学力、ないねんなって。
なんかもう、英語とか、漢字とか、ことわざとか、知らないんだろうなって。
そういう時に、すごく、大阪大学の友達が恋しくなるわけ。
ツーと言えば、カーと反応してくれるのに、こいつらは違うよーって悲しく、そしてちょっと面白おかしくなるわけ。
たぶん、伊藤忠とか、言っても分からないんやろなーって。
残念、どころか、日本人としてどーなの、って。

つまり、私は、どちらにも属する事ができない、コウモリなわけだ。
くそ賢くてエリートな世界もなんか嫌だ、でもちょっと頭が悪い世界でもイライラする。
どちらにも属せない。そんなこと、あなたの人生にありましたか。

結構早い段階で気付いていたけれど、打開策だけは見つけられなかった。
大学にいる度に、こいつら退屈だな、と思い、バンドをする度に、こいつら低学歴だな、と馬鹿にしていた。
いつも、どこにいても、イライラしていた。

大学という、とても大きくて揺るぎない場所から離れるというのは、つまり、上京するということは、私にとって、とても良い意味で、腐りそうな魂を、このようにリフレッシュできたし、前代未聞の良い刺激を受けて、新曲も続々完成している。

でも、結局のところ、一番思うのは、もう、もはや、学力とか、才能とかじゃないんだ。

まあ、それについては、またいつか。

ところで、私は今月の10月30日で、27 歳になる。
蠍座の女。さらに、寅年生まれ、であり、動物占いは、黒豹である。
めちゃくちゃ攻撃的。男を蝕む。全国のビッチ代表。

ただ、こんな私が、自らをコウモリだと自負しているのだ。
本当に、私、悔しくて、悲しくて、面白おかしい。

大阪大学の大学院生って、こんなにも孤独なんですね。
おそらく、大阪大学に入学したこと無い人は知るわけもないと思うけど。
なんか、ごめんやで。

とにかく、最悪だよ、人生は。
私はsugar’N’spiceにしか、ハッピーを見出せない。
でも、それでいいじゃないんか、もしくは、それが一番最高でハッピーやん、と、最近ポジティブに思うわけです。

11月の8日(金)に渋谷eggmanでsugar’N’spiceの主催イベントやります。
最高な対バンなので、お楽しみに。

ライブハウスで会いましょう。

P.S. 最後になりましたが、SF小説について。
私がオススメした、『ニューロマンサー』という本は、おそらくSF初心者が手に取って読む分には、最悪に訳が分からないかもしれない。読破できるのは、10人中3人くらいだと思っている。
でもそれの楽しさを見出せるあなたは、おそらく私と話が合うし、これからの世界にピッタリフィットして生きていけるよ、間違いない。
『ニューロマンサー』という曲を書きたかったけど、それはもうGLAYのHISASHIが私が中学生の頃にやっていて、あり得ないくらい名曲だったので、鼻から闘うつもりもありませんでした。
興味がある人は聴けばいいと思う。彼もおそらく、コウモリの一人なのだ。


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