韻踏み講座① in コリショー

Posted on 2014.02.10

Category: COLUMN_Shingen



大変長らくお待たせして本当にすみません!!!
森心言キワキワコラム『コリショー』第二回目です!
皆さんお元気でしょうか??

僕のこのコラム。
「今まで自分が凝ってきたものについて書く」と言っても、一体何から書けば良いのがなかなか悩み甲斐がありました。。

しかし第二回目と言ってもこれが初回のようなものなので、やはりここはシンプルに僕の活動の柱でもある「ラップ」について書くことにしました。

そして「ラップ」の中でも今回は特に「韻(=Rhyme)」をピックアップしてテーマにしたいと思います!

皆さん、「韻」ってご存知ですか…?

辞書によると「韻」とは、

1 言葉のひびき。また、物の出す音。
2 風流な趣。
3 漢字音で、声母(頭子音)を除いた部分。韻母。
4 詩や文章で、同一または類似の音を、特定の場所に繰り返して用いること。
5 詩歌。

だそうです。

馬鹿にするな!そんなこと知ってるわ!
って思う方もいるかもしれませんが、言葉の意味は分かっても僕が知ってる限り「韻」の感覚は人によって非常に違います。

そこに日頃から何とも切なさと悔しさ(こんなに面白いのに!)を感じていたので、今回このコラムを機に「韻」の基本について説明したいと思い立った訳です。
(多種多様したラップのスタイル、韻のスタイルが増えてきた中で一概にルールを決めるのは難しいですが、今回は一番”古典的な”韻を踏む方法を説明します!)

きっとこれが分かればラップや歌詞の聴き方の楽しみ方が増しますよ!

…ちなみに僕は中学生の頃に「韻」の魅力に取り憑かれてから、四六時中この「韻」のことばかり考えてしまうようになりました。。
お気をつけ下さい…!!!


ということで!
森心言の
“韻踏み講座 in KIWAKIWAコラム”
スタート!!!


【基本編】母音を揃えるのが基本

まず、”韻を踏む”とは、簡単に言うと”言葉の母音を揃える”ことです。
厳密に言うと違うのですが、初めは大まかにこう思ってもらって問題ないです!

簡単な例で「虫」という言葉で韻を考えると、

「虫(mu shi)」の母音は「U I」なので、
母音の構成が「U I」で出来ている言葉を探します。

例:
寿司(su shi)
武器(bu ki)
駆使(ku shii)


これらは全て母音が「U I」の言葉です。


これが「韻」です。
そしてこれは母音二文字で韻踏んでるので、「二文字踏み」です。


ここで、これらの「韻」を考える時の僕なりのコツをお教えします!

まず、母音「U I」を口に出して何度も唱えます。
「うい、うい、うい、、、」

そして適当に子音をランダムに乗せていきます。
この時、最初から意味のある言葉にならなくてもオッケーです。
口に出して色んな子音を乗せていく中で、意味のある言葉や、それを思い付くきっかけを作っていきます。

「うい、うい、うい、、、うき、ぬし、ずみ、ぐひ、うし…牛?!、むじ、ゆし、すし…寿司?!」

の様な感じです。
最初は苦戦するかもしれませんが、この様にじっくり考えて韻を探す作業を続けていけば、その感覚が研ぎ澄まされ、短い言葉ならすぐ、長い言葉でもグッと考えれば韻を思い付く”韻体力”が身につきます。


では次に、それをふまえて三文字踏みに挑戦してみてましょう。
お題は「卵(ta ma go)」。
母音が「A A O」の言葉です。
皆さんも考えてみて下さい!

「ああお、ああお、ああお、、、」

…何か思いつきましたか?

僕は今の間に100個くらい思い付きました嘘です。

例:
眼(ma na ko)
赤子(a ka go)
かかと(ka ka to)


これらの言葉は母音が「A A O」で出来ていますね。


これが段々、四文字、五文字、六文字、、と踏む文字数が多くなってくるほど韻を踏むのは難しくなってきます。
(でもそれを考えるのが楽しい!!!)

◎四文字踏み例「I I A I」
しきたり(shi ki ta ri)
耳鳴り(mi mi na ri)
粋がり(i ki ga ri)


◎五文字踏み例「I O I A E」
命懸け(i no chi ga ke)
色仕掛け(i ro gi ka ke)
一人酒(hi to ri za ke)


等々。。。

長い韻をスッと考えるのは鍛錬と経験が必要ですが、この基本さえ理解して良く考えれば誰でも出来ます。
是非挑戦してみて下さい!


それでは、実際に韻が曲中でどの様に使われているか聴いてみたいと思います。

僕の歌ってるAlaska Jamの曲から二曲聴いて下さい。(自分の曲かい!)



この曲の1:47~1:52の

これも欲しい あれも欲しい
堂々と食う 人の食べ残し まで

というラインで、

あれも欲しい(a re mo ho shi-)
食べ残し(ta be no ko shi)

の二語はどちらも「A E O O I」という母音で韻を構成してます。

次に、



この曲の歌い出し0:27~0:32の

One day とある日の朝
やる気の無さのぬかるみの中

というラインは、
と/ある日の朝(a ru hi no a sa)
やる気の無さ(ya ru ki no na sa)
ぬ/かるみの中(ka ru mi no na ka)

という三語で母音「A U I O A A」の韻を踏んでいます。


この様に世の中の様々な曲中には、韻を駆使した歌詞が使われております。

皆さんも慣れ親しんだ曲の歌詞を見直して、見落としてる韻を探して見るのも良いかもしれません。


さて!基本編はここで終了です。
ここまでくれば、韻マスターになれる!
…わけでは残念ながらありません。
母音合わせには、良い例外くんと悪い例外くんが存在します。
次回の応用編でそこを紹介して行きたいと思います!


最後に更新が遅くなったお詫びも兼ねまして、今回基本編で紹介した「韻」を使って分かりやすいラップを作りました!
歌詞の内容に特に深い意味無く、特にカッコ良いというわけでもないですが。。
簡単な韻から長めの韻まで使って分かりやすい様に書きました。
コラムのオマケです!
是非聴いてみて下さい!

“KIWAKIWAコラムラップ1”
https://soundcloud.com/shingenmori/kiwakiwa-1

中学の頃からラップの虫
韻を駆使したサウンドが武器
あの頃はまだまだただの赤子
今じゃステップさせる皆のカカト
凝り過ぎて止まぬ耳鳴り
どこかの誰かが決めたしきたり?
ただの粋がり?でもこれに命がけ
かわしてくチープな色仕掛け
難しそう?でもYou gotta go
ペン持てば君もラッパーの卵
サンタクロースでもわんぱく坊主でも
感覚勝負で参加募る
凍りついたビギナーの重い腰も半解凍させる
まず聞きな模範解答
キースリチャーズも顔負けの
この韻踏みラップコラムのオマケ

KIWAKIWA KIWAKIWA コラム YO
KIWAKIWA KIWAKIWA コラム YO
光が閉ざす前に今しか書けないものをライティング
KIWAKIWA KIWAKIWA コラム YO
KIWAKIWA KIWAKIWA コラム YO
みんなで繋ごうぜライミングラリー
やるなら今でしょTIME IS MONEY

(lyrics/track by 森心言)


今回コラムで取り上げた例以外にもいくつか韻を使ってるので探してみて下さいね!


また、ここまで読んでくれた人で「自分もこんな韻を考えた!」、「こんな韻はどうだろう」というものがあれば森心言のTwitter(@mrsg871011)で募集します!
それで集まったものから優秀なものを、次回の応用編のオマケラップで実際に使用したいと思います!
初心者の方から、現役ラッパーの方まで、ドシドシ参加して下さい!

それではまた次回『応用編』でお会いしましょう!

森 心言


◎Alaska Jam LIVE SCHEDULE
2/22(土)@下北沢Basement Bar
2/23(日)@大阪JANUS

◎DALLJUB STEP CLUB LIVE SCHEDULE
2/22(土)@渋谷LUSH&HOME
2/28(金)@新宿MARZ
3/22(土)@六本木SuperDeluxe

◎森心言ソロ LIVE SCHEDULE
2/17(月)@下北沢Basement Bar
2/21(金)@吉祥寺Planet K
3/18(火)@名古屋K.Dハポン


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