THE SMITH&WESSON – Extended Play

Posted on 2014.11.27

Category: REVIEW_DISK


栃木発、三兄妹を含む5人組バンドTHE SMITH&WESSON。
ブルース~60年代のSSWを下敷きにしながらも、10年代にアップデートされたスマートでスタイリッシュなブルース・サウンドを聴かせてくれる稀有なバンドとして、バンドマンであったり僕らのようなインディーロックを愛好している人の間では既に知る人も少なくないはずだ。

結成は2011年だが本作が初の流通作品となる為、これまではライヴでしか彼等の音楽に触れる機会が無かった訳だが、所謂ライヴハウス・バンドの1作目とは思えないほどに見事に彼等の音楽がパッケージされている。

BLACK REBEL MOTORCYCLE CLUBを彷彿とさせるうねるようなグルーヴに歪んだギターが印象的なM1「ブラック ハット」から、ミュージック・ビデオも先日公開された締めくくりとなるM6「アップルツリー」まで、一貫して感じられるどこか冷めたような平熱感が現代的でもあり中毒性をも生んでいる。
また、美しく並べられた文学的な言葉選びも彼等を大きく特徴付ける魅力のひとつだ。

“孤高”的なサウンドやアティテュードを感じるアーティストではあるが、彼等が鳴らすのは紛れもなくポップ・ミュージック。
本作をきっかけに多くの人にこの”孤高”に気がついて欲しい。

text by kazuhiro yagihashi


-発売情報-


THE SMITH&WESSON『Extended Play』
2014年11月26日発売
1,200円(税抜価格)+税 HELR-13

1.ブラック ハット
2.限りなく不自由に近く
3.ザイオン ザ レター
4.カップ デ ライト
5.新たなる夜明け
6.アップルツリー



-Profile-
栃木県の外れにある小さな城下町(那須烏山市)出身の三兄妹、三森真悟(Ba), 三森玄也(Dr), 三森優奈(Key,Vo)と古くからの友人である田代瑞生(Vo), 石原悠二(Gt)によって2011年に結成されたロックンロールバンドである。同出身地のマネージャー・鈴木達弥に出会い、2012年から東京を中心に活動を始める。THE SMITH & WESSONの音楽はBob Dylan,John LeeHooker,Muddy Watersなどのルーツミュージックであり、時に荒々しく、時に繊細に聴く者の感性を激しく揺さぶり訴えかける。究極なまでにシンプルなリズムにまるで語りかけるようなブルージーでソウルフルな瑞生の歌声と、不思議だけどどこか愛くるしく、魅惑の世界に引き込まれてしまいそうな優奈の歌声に悠二の強烈なギターが聴く者の耳と心に深く刻まれる。THE SMITH & WESSONの音楽は今の時代に「このままでいいのか?」と言わんばかりに容赦無く銃を突きつけるだろう。

THE SMITH&WESSON公式サイト
http://www.thesmithandwesson.com/
THE SMITH&WESSON『Extended Play』特設ページ
http://www.thesmithandwesson.com/ep/


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