[DISK REVIEW]: THE ROAMERS – Trifles

Posted on 2015.04.24

Category: REVIEW_DISK




ルーツミュージックやトラディショナルミュージックを敬愛しつつも、同時にthattaやThe Mammalsといった同時代に活動する日本のインディーバンドにも強いシンパシーを示し、東京を中心に活動するバンド、THE ROAMERS(ザ・ローマーズ)。
2015年4月25日の1stミニ・アルバム『Trifles』発売を目前に、メンバー3人それぞれによる全曲紹介が到着した。
楽曲のソースとなったアーティスト名が惜しみなく登場する、まさに本人にしか書けない曲紹介となっているので、アルバムを聴く前と聴いた後に、それぞれ読んでみると違った聴き方や新たな発見があるかも!?


1.night came
(平子)東京に来て一番最初に出来た曲です。当時すごく好きだったDjango Reinhardtから強く影響を受け作曲しました。元々アコギの指弾きのものをバンドレンジにしたので他にはないギターソロが出来ました。東京に上京してきて一番ダメだったときの自分の姿を歌詞にしました。

(久津間)恐らくこのアルバムで一番古い曲です。ソロ全体がキメっぽくなっていたり、加入以前の自分のストックにはなかった感じの4フィールなど、『あ、俺バンドやってる!』と感じた曲です。なかなか思うような「跳ね」が出ずパンチインを繰り返していた藤村氏が跳ね出した時はブース中が湧き上がりました。

(東)自分が加入前のローマーズと名前も付いてない平子のバンドを見たときからやっていた曲なので相当古い曲ですね。でもそのときから「カッコいい曲だな」と思っていました。ビート感的に気を付けないとロックンロール感が出てしまうので曲のアタマからケツまで意識し続けて、それを消す演奏をするよう心がけています。


2.fatigue
(平子)cold war kidsの初期をイメージしながら作りました。陰鬱で妖しいブルースという感じで。キーボードの質感が曲を生暖かい雰囲気にしていると思います。
歌詞は会社にこき使われ、何もやる気がおきなくなっている社会人の友人をイメージして書きました。

(久津間)声のエフェクトやエンディングのループ等、レコーディングならではのアレンジになっています。エンジニアである遠藤氏の手腕が発揮されております。テクノロジーって凄いですね。ミックス時に出すアイディアで、メンバーのバックグラウンドが垣間見れた気がします。

(東)リフが良いと思っています。ヌルヌルして気持ち悪い感じが。曲の終わりが曲のアタマにループしています。同じような一日が延々と続く感じが出したかったので提案しました。重くハネる感じは自分の手癖なので演奏していて気持ち良いですね。Aメロの途中でシンバルのカップ部を叩いているんですが、そこは目覚まし時計のアラームを意識してやってみました。


3.on the street
(平子)ローマーズの中で一番ノリの良い曲です。ライブだと絶対やる定番曲といった感じです。ファンクのカラッとした乾いた感じをイメージしながらリフを作りました。歌詞は道端にいる男2人がどうしようもない話を延々している感じで書いてみました。英語のスラングばかりを使っているので放送コードに引っかかる歌詞です。笑

(久津間)自分が加入したときにはすでにあった曲ですが、最初はイメージがつかめず混乱しました。『米食って育ってきたんだから、そりゃ黒人とはノリも違うわ。』みたいな開き直りをしてから良くなって来だしていると思います。
ギターソロ直前の、歪み踏み込みながらのチョーキングでテンションが上がります。

(東)この曲も結構前からやっていますねー。ファンクをブルースで換骨奪胎したようなイメージです。後半のソロ的なところは勢いを重視してクリック無しで録音しています。


4.I didn’t mean it
(平子)個人的にThe Mammalsをイメージして作ったロックチューンです。歌詞はノリの良さを優先して書きました。サビで何も余計な事をやらないのでロックの雰囲気が強く出ています。ダメ男と、そいつをフる女の話です。歌詞には特に意味はないのでこんな経験、自分にもあるなぁと思いながら聴いてください。

(久津間)たしかレコーディング直前に固まった曲です。ベースだけのセクションになる時に、クリックが想定外の場所にあって焦りました。聴きながら『焦らないで!』と言ってあげて下さい。

(東)レコーディングの3日前くらいまで作っていた曲です。最近出来た曲なのでそういう意味ではあまり思い入れはないのですが。。笑
これからライブでどういう立ち位置の曲になっていくか楽しみです。The Mammalsを意識したと平子に聞いていたので自分もフィルの部分やカウベルを使ったりして意識してみました。


5.hectic day
(平子)Fleet Foxesに影響を受け作曲したフォークソングです。今回のこのアルバムの中で一番人懐っこい曲です。間奏でリズムが落ちる部分は教会の中で音が響くイメージでアレンジしました。歌詞は祖父の葬式に集まる親戚の様子を描き人々の営みを表現しました。悲しいはずの葬式ですが人が集まるとなんとなくお祭りみたいになって人の温かさが感じられる。そんな葬式独特の雰囲気を表現しようと努めました。

(久津間)名曲です。この曲がアルバムに入ったので、祖母にアルバムを送る事に決めました。きっとよろこびます。多くの方に聴いてもらいたい。自分にとってとても大事な曲です。

(東)良い曲ですねー。4人になって一番変わった曲かもしれないです。藤村のGtのアルペジオが優しい雰囲気をよく出してくれています。最初はfuneral(葬式)って直球過ぎるタイトルだったんで、それじゃあ芸がない!とリテイクを出した記憶があります。この曲でも牧歌的な雰囲気を出したくてカウベルを使ってます。


6.cherry boy
(平子)男の情けなさを描いた名曲です。長いスランプで曲が出来なかったときにひねり出すようにして出来上がった曲です。歌詞は男の情けなさと女の潔さ、強さを書きました。THE BANDのweightのような男臭い名曲と、スタンダードのcandyという曲のような普遍的な美しさを兼ね合わせた、スマートであるが聴きごたえのある曲が作りたかった。

(久津間)男なら誰もが経験するであろう内容の歌詞です。レコーディング終盤で擦り減った状態の中、悟ったかの様な表情で弾いたらとても良い演奏が出来ました。多分近年の細野晴臣さんのような表情になっていたと思います。グルーヴもナイスです。

(東)タイトルは暗喩でも比喩でもなくそのままの意味ですので、お子様も女性の方も恥ずかしがらずにこの曲の名前を呼んであげてください。



THE ROAMERS mini ALBUM『Trifles』
2015/4/25(土) on sale
¥1,500(tax in) aaac-0003
[track list]
1.night came
2.fatigue
3.on the street
4.I didn’t mean it
5.hectic day
6.cherry boy


【「Trifles」Release Party Tour 】
2015/4/25(Sat.)下北沢ERA
2015/5/22(Fri.)北堀江club vijon
2015/6/12(Fri.)新宿JAM
2015/7/10(Fri.)渋谷rubyroom
and more

【「Trifles」Release Party Tour Final 】
2015/9/11(Fri.)原宿ASTRO HALL


THE ROAMERS公式サイト
http://theroamersinfo.tumblr.com


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