-Interview- I love you Orchestra 『Trigger』インタビュー(後編)

Posted on 2017.10.06

Category: INTERVIEW




2017年10月11日に4thアルバム『Trigger』をリリースするI love you Orchestra(以下・ilyo)。
自他ともに認める代表作となった3rdアルバム『Crack』リリース後、より自由度を増したライヴ活動を経て約1年振りに完成させた今作は、混沌とした攻撃性を纏っていた結成当初のilyoの姿は影を潜め、よりメロディアスでノリの良い楽曲が並んでいる。全員インタビュー後編では、『Trigger』の制作過程、各楽曲についてより詳しく語ってもらった。
現在のilyoがどんなモードにあるのかよくわかるはずだ。

インタビュー&文:岡本貴之



―ジムさんは「Squall」のライナーに「『Crack』以降のツアーや遠征を経験したことで人に届ける意思や意味が楽曲に現われてきた」と書いてますけど、具体的にはどういうことなんでしょうか。

ジム:例えばカズマが結婚したりだとか、やっぱり続けて行くうちにどんなバンドにもメンバーそれぞれの人生に色んなことが起こるじゃないですか。そんな中で音楽の中で人と共有できるものがないと続けて行くことがむずかしいなって思って。だから今まで以上に何かひとつ、人と共有できるものがないといけないっていうことを考えていたんですよ。演奏も、前みたいにゴチャゴチャしたものだと広がりづらいこともあるんじゃないかなって。ちょっと一歩前に進むためには、何かないとな、っていう。

ケンロー:確かに今回はそういう段階にあったという気はすますね。『Crack』以降に今のライヴのやり方ができてきて。

白水:うん。ilyoって『Crack』以降、ライヴの中で見えてるものとか、やりたいことってのが圧倒的に変わったと思うんだよね。今年に入って『CLASSIC FANCLUB』と『剥』を出して、正直な話、もうこのタイミングでオリジナル・アルバムを切らないとダメだなって感じて。『CLASSIC FANCLUB』はクラシックのカバー、『剥』は絶叫する60度とのコラボっていうところで、バンドとしては変化球を2球続けて投げたつもりで。でもずっと変化球だけを投げ続けるって、相当な「それ用の才能」が必要だと思うし、やっぱりここで「これからのilyoはこれなんだよ」ってのをはっきり吐き出す必要を強く感じて。今年のアタマくらいの段階だとこの付近で『CLASSIC FANCLUB 2』を出すっていうプランもあったんだけど、今年の二枚が想像より反響あったからさ、逆に「そろそろ直球投げないとヤバイ」って感じて。全然曲もない状態なのにね(笑)。あとはやっぱライヴだよね。絶叫する60度とのツアーだったり、『CLASSIC FANCLUB』の曲にしても「カノン」で前ちゃんがタオルを回してお客さんが一緒にタオルを回したりとか、「トルコ行進曲」で振り付けがあったりとか(笑)。この一年そういうのを経過してるから、ilyoの楽曲を創るときの思考回路がやっぱり変わるよね。「ここでこういう煽りできちゃうなー」って。

―「Red Ocean」に入っている手拍子も、今のライヴで起きていることのイメージがあるということですか。

ケンロー:ああ~そうですね。あれは最終的に悠ちゃんが「ここでこの手拍子があった方が良い」っていう案を出してくれて。

白水:あそこに手拍子があることであの曲のフックがすごく出るかなって。今回のアルバムはすごく「デザイン」だった。KAGEROとかI love you Aloneで表現してるみたいな「アート」じゃなくて、楽しく「デザイン」できた感じ。



―そんな中で「Marigold」は…

白水:ああ、すいません、これだけちょっとアートしました(笑)。

―こんなに哀愁漂うメロディがilyoで出てくるとは。

白水:「Marigold」はすごく「ユウシロミズ」なメロディ。これ創るまでにさ、何回もアルバムの他の曲を聴いてて、やっぱこういう曲があることでアルバム後半の「Coconut Love」とか「Smiling Sky」が逆に引き立つかなーって。

ジム:そうだねー。

白水:だから1個だけ刺しちゃいました(笑)。

―ライナーには「原曲はちょっとシャレにならないレベルでセンチメンタル過剰だった」とありますが。

白水:メロディ自体は変わってないんだけどね。原曲のニュアンスは全体の空気感がもっと暗くて重くて湿度が高かった。「呪いの歌」みたいな(笑)。

一同:ははははは!

白水:「ヤベえなコレやりすぎたかな」って思ったんだけど(笑)。でもそこはジムとエンジニアの大津君のおかげで、ちょっとilyo風味な良い感じのライト感に着地してくれたね。

―「Smiling Sky」は重い裏の意味がある、とのことですが。

白水:それはまあ、えー、またの機会にしよっか(笑)。この曲はデモの段階でリズムとかをちゃんとilyo用にアレンジしてたから、ジムとかケンちゃんにもそんなに暗いイメージはないと思う。僕がギターを弾いたアレンジが、ジムの手にかかるとやべえことになって返ってきたのがすごく面白かったな。

ジム:いや、でも俺「この曲暗いな」って思ったよ。

白水:あ、マジで(笑)?

ジム:真ん中のところあるじゃん?「ああ~、ああ~」っていう感じだった(笑)。だから逆にめちゃくちゃ明るくしたんだよ。

白水:ジムの明るさに救われたわ(笑)。

―Perfumeなみのポップなフレーズもありますけど、あのシンセっぽいピコピコした音はギター?

ジム:ああ、あれはギターで弾いてます。

白水:今回はレコーディングでほとんどシンセは使ってないね。「Leo」の“タッタッタッタラ”っていう部分だけじゃないかな?

ケンロー:あとは「Eat The Bitch」にちょっと入れてるかなっていうくらいかな。メロは今回ピアノが多いし。

―今回はピアノが結構たくさん入ってますよね。

ケンロー:今回のアルバムに関して言えば、自分はかなり鍵盤の比率が多いですね。こんなにメロをピアノで弾くことになるとは想定してなかった(笑)。まぁそう言いながら、自分が創った2曲もピアノを入れてるから、必然的だったのかなって思います。

白水:「Sunshine Freeway」(『Crack』収録)で味をしめたというか(笑)。「メロをピアノにするとキャッチーやん」みたいな(笑)。

―「MRMS」はなんて読むんですか?

白水:“ムラマサ”。「妖刀村正」のムラマサ。この曲聴いたときさ、自分の中でイメージしたのが攻撃的な紫色で。

ケンロー:本当はアラビアンな曲にしたかったんですけど、出来上がったら全然アラビアにならなかった(笑)。

白水:全体的にアラビアの音階は使ってるんだけど、やっぱりケンちゃんが創るとなんでか和風になるんだよね。



―和風という意味では白水さんが書いている「Japanese Mosh」もめちゃくちゃ和風ですよね。

白水:「Japanese Mosh」はアルバムの中で最初に書いた曲だしアルバムのテーマは“日本人を踊らせる”だった。でもずっと4つ打ちとかじゃ聴いて飽きるし、たぶんライヴでも顔が死んでくから(笑)。だから「日本人が踊れる音楽ってどんなんだろう?」って考えたんですよ。「Leo」みたいな4つ打ちのエレクトリック、「Squall」はサンバのキックが効いていて、「Eat The Bitch」のファンク的なノリ、「Smiling Sky」はラテンのリズム。そういう曲がある中で、日本ならではの踊れる曲って考えたときに僕には盆踊りしか浮かばなくて(笑)。

一同:ははははは!

―盆踊りやってるところとか絶対行かないでしょ?

白水:うん、絶対行かない(笑)。

―でもそういえば浴衣でライヴやってましたよね。あれは写真見たらカッコよかったですよ。

白水:まあね、カッコイイところだけ切り取ってるからさ(笑)。

―ではここで、改めてメンバーそれぞれ1曲ずつ推し曲を挙げて語ってください。

前川:そうだなぁ……「Japanese Mosh」が、なんか好きです。

カズマ:以上。って句読点がつきましたけど(笑)。

前川:俺、ずっと和太鼓をやっていたので、すごく入りやすかったんです。

白水:じゃあライヴで和太鼓叩く?

ケンロー:ああ~カッコイイね。

カズマ:うちの車に荷物増やすのやめてもらえます?

一同:ははははは!



―和風なものに元々親しみがあるんですね。

白水:浴衣も前ちゃんが一番似合ってたもんね。

前川:そうなんですよ、似合うんですよ。なのでこの曲には親しみがありました。

梨央子:金髪なのに似合うよね。

前川:うん、似合うんですよね。以上です(笑)。

梨央子:私は「Coconut Love」かな。これはMVと一緒に朝の5時くらいに送られてきて。それを寝起きで観たときにすごくエモーショナルな気持ちになりました。まだギターをどう弾くかってことは考えてないですけど、私なりのギターで弾けたら良いなって思ってます。

白水:この曲はケンちゃんが結構ピアノに取られちゃうからね。梨央子をスパークさせないと。

ケンロー:いや、まだこの曲は隙間あるほうで。「Smiling Sky」と「Squall」の方が大変かも。3人とベースも含めて調整しながらやっていければね。

白水:そう。梨央子らしさが出ればそれで良いと思う。

―では続いてカズマさん。

カズマ:僕は「Red Ocean」ですね。「Herb Is Justice」も然りなんですけど、結構ケンローさんの曲が好きなんですよ。

ケンロー:やった(笑)。

カズマ:絶叫とやった『剥』の「8522の夢」もそうなんですけど、僕はずっと歌モノのバンドをやってきたので、歌メロに近いような、メインテーマのメロディが刺さるのがケンローさんの曲で。中でも「Red Ocean」はビートの激しさとメロディの疾走感が好きですね。

白水:これケンちゃんが完全に「狙って」創ってたもん。

ケンロー:そうです。

白水:本気を見たっていうか。すげえ曲書いてきたなって。

ケンロー:僕が挙げたいのは「Leo」。悠ちゃんが出してきた段階で、「そうそう、そういう曲が欲しかった!」っていう感じで。最初はブリッジ部分がなくて、1リフでずっとやってる感じだったんだけど、あれくらいのテンポ感で始まりから1リフで引っ張っていく曲がすごく好きで。これはカッコよくなるなって思っていたので。出来上がってからもこれが一番好きかな。

白水:最初はベースが「ドゥイーンドゥイーン」っていってるだけだったんだけどね。「やべえこれこの後どうしよ?」っていう(笑)。

ジム:丸投げしてきて(笑)。

ケンロー:でもそれをジミーがギターを入れることでカッコよくなったよね。こういう発想ができるのはすごいなって。純粋にこの曲カッコイイなって。自分がilyoを知らなくて視聴して1曲目がこれだったら絶対これ買うわっていうくらい好きですね。

ジム:ライナーの中にもちょっと書いてあるけど、これはなんで「Leo」なの?

白水:タイトルの由来?この前説明しなかったっけ(笑)。この曲のベースは地を這う感じなんだけど、夜中に創ったCメロの部分、みさっきー(仲邑美咲)が歌っているパートができた瞬間に「フワァ~」って空に駆け上って行ったイメージがあって。1つの星っていうより、星座が描けた感覚で。それで僕の星座が獅子座だから「Leo」になった(笑)。

ジム:ああ~なるほどね。

白水:僕と梨央子は獅子座だから。

梨央子:入れてもらった(笑)。

カズマ:俺も獅子座ですよ(笑)!!

白水:え、あ、そうなの!?じゃあバンドメンバーの半分が獅子座だからっていうことで(笑)。前ちゃんもなんか今日ライオンみたいな髪形してるしね(笑)。「Leo」にして良かった(笑)。



―「ドキノンツアー2巡目の仙台公演の楽屋でみんなであーでもないこーでもないって話をしたのがやけに印象に残ってる」とありますけど、ツアー中に並行して制作が進行していたんですね。

白水:6月くらいだから、アルバムの下準備がバリバリ始まってた頃だね。

ジム:しかも最初のタッピングは楽屋で録ったのをそのまま使ったからね。

白水:ええっそうなの!?あのテイクなの!?

ジム:そう、楽屋でインターフェイスで録ったやつ。

白水:それは全然知らんかった(笑)。

―では続いてはジムさんの1曲を。

ジム:「Coconut Love」だったんだけど、言われちゃったからな。

梨央子:ごめんね(笑)。

ジム:じゃあさっきも話したけど「Squall」かな。これは最初にメロディが出てきて、そこから先が出てこなくて(笑)。

白水:最初のデモの段階で相当苦しんでたよね。

ジム:そう。最初のメロディが印象的過ぎて、ここからどうしたら良いのかなって。それを白水が構成を切り刻んで組みなおして送ってきて、最初は「えええ!」て思ったんだけど。

白水:ははははは。

ジム:でも日を置いてみたら、結構この構成でやりようがあるなって。このめちゃくちゃ明るいサビがいきなり来るところがilyoぽいなって思ったんですよね。最後に晴れた空が見える感じが出せたので、結果的に良かったなって思います。

白水:モチベーションとして 「Sunshine Freeway」のアンサーソング的なものを生み出そうっていうのがあったんだよね。それが「Squall」にも「Coconut Love」にも入ってるんだろうなって聴いてて思ったよ。

―『Crack』の「Spoooon」的な曲は今回ないですよね。

白水:そうだね。「Universe」とか「Spoooon」みたいな曲はないね。

ジム:アルバムに入らなかった曲で録っていたり創っていた曲はあったんですけど、まあこれは俺が創らなくても良いかなって。

白水:「Vena Cava」っていうゲロ吐きそうなくらいカオスな曲があったけどね(笑)。

ケンロー:あれ結構好きだったけどね!

―そういう曲もあったけど、今回のアルバムでは開けた感じとか明るさが前面に出ているという。

白水:明るくしようって話し合ったとかではないけどね。自然とそうなったね。

ジム:ツアー中に「楽しみたいし、ドキドキしたい」みたいな話してたよね(笑)?

ケンロー:ああ~してたしてた。

ジム:もう、なんかドキドキしたいなって。そういうのが今回あったから、前だったらもっとヘヴィなギターを弾くところを、爽やかな感じで弾いたというか。「Eat The Bitch」の真ん中のソロのところとか。

白水:ああー。あれね。やばいよねあれ。

―「Eat The Bitch」は「Eat The Rich」(Aerosmith)のパロディなんですか。

白水:そらそうですよ(笑)。

―それか、タイトル通りの生活をしてるんだっていうメッセージ?

白水:いやいや本当にそんな生活してたらこんなタイトルつけらんないわ!

梨央子:あはははは!

カズマ:つけられないっすよね(笑)。



―それは失礼しました(笑)。では最後に白水さんの1曲を。

白水:ほとんどの曲を語られちゃったからなぁ(笑)。じゃあ「MRMS」かな。今回ジムとケンちゃんと同時にアルバムの曲を書き始めて、一番最初に曲を完成させて。『Crack』って1~3曲目をジムの曲、4曲目をケンちゃんの曲にしてて。絶対それがベストだって思ったから。でも今回もそれを二人に期待したらおかしな話じゃん?前回はストックもある中で創ってたからそうしたんだけど、今回のアルバムも僕が「創ろうぜ」って言い始めて「じゃあリード曲はジムお願いね」ってのは期待しちゃあかんじゃん。だから「Eat The Bitch」とか「Japanese Mosh」とか「Leo」を一気にデザインして。この3曲があればアルバムは完成するでしょっていう曲が生まれて。そのタイミングでケンちゃんが持ってきたのが「MRMS」で。「剥」を創り終わった直後くらいだったし、その状態でケンちゃんからこんな曲が出てくるとはマジで思わなくて。変な話、ケンちゃんはアルバムのちょっとしたところを埋めてくれれば大丈夫って意気込みで僕は自分の曲を創ってたからさ。そうしたら「MRMS」が来て「あ、これは本当に『Crack』を越えられるな」って思ったんだよね。「Herb Is Justice」(『Crack』収録)よりも、アレンジのレベル、展開の繋ぎ方の緻密さ、クオリティ、精度が上がってて。本当に驚いた。そしたら今後はジムから「Squall」とか「Coconut Love」が来たり、ケンちゃんから「Red Ocean」が来たり。だから自分は「Marigold」を書いちゃったっていう(笑)。

一同:ははははは!

―晴れわたり過ぎて(笑)。

白水:そうそう(笑)。だからまあ、余裕を持って他の曲に取り組めるわって思えたのが「MRMS」のアレンジ終えたときだったね。

―そしてこの11曲を収録したアルバムタイトルが『Trigger』。改めてタイトルについて教えてください。

白水:音楽のジャンルの話じゃなくて、昔から僕は「パンク」で生きてきたようなところはあって。それが『Stop Your Bitching』とか『Crack』っていう言葉だったりしたんだけど、ilyoも4年目になって色んな変化があったと思うんだけど、やっぱり僕はこのスタンスのilyoを続けていきたくて。それで「何があればもっと続けられるか?」って考えたときに「世間を撃とう」っていう感覚があって。友だちが大人数で集まってワイワイやるっていうのがこのバンドの一番大事なところだと思うんだけど、でもそれだけだと3年後にもこのままのilyoがあるか?っていうと、もしかしたら活動のペースが今より落ちてるかもしれない。みんなそれぞれ超忙しい中で集まって、それが負担に感じるようになっちゃうとさ。そういうスローな活動を別に悪いことだとは思わないんだけど、でもせっかく今こういう環境にいてさ、レーベルもあって、いつでも自分たちの意志でCD出せて、テレビでも曲が流れて、協力してくれるお店もあって。ツアー先で迎えてくれる人たちがいて、東京から遠征してくれるひともいて。冷静に振り返るとこのバンドもそういう当たり前じゃない環境を築いてきてて。少しでも共鳴してくれる人が増えるのって当たり前に楽しいことだし、単純に良いことだなって思うんですよ。芸術の面で「わかってくれる人だけわかってくれれば良い」というの、正直僕は大好きなんですよ。ただilyoはそこに収めるにはちょっとアレかなって。このバンドは普通のバンドが経験するつらいことが全然ないんだよね。カズマが色んな庶務的なことや車のことをやってくれる。前ちゃんがいてくれるからインストバンドって枠に留まらない魅せ方もできる。ジムが音楽面を、ケンちゃんが精神面を支えてくれる。んでまぁたぶんこれから、梨央子がデザイン面をすごく支えてくれる。

梨央子:(ズーンとうなだれる)

一同:ははははは!

白水:(笑)。だったらここで、ちょっと意識して「楽しければいいよね」っていうだけじゃなくて、その楽しさが1年後、2年後に帰って来るようなことを仕掛けてみようかなっていう意識が『Trigger』っていうタイトルになったのかな。ilyoに対して僕自身が今までよりちょっとだけ欲張りになってるかもしれない。

―それはやはりKAGEROがあるから?

白水:そうだろうね。だって今KAGEROが創ってるアルバム、なんかハンパないことになりすぎて日本で売れる気全然しないもん(笑)。

―これまで以上にKAGEROとilyoが両極端になっているんですかね。

白水:KAGEROのメンバーとも実は全然仲良いんだけど、やっぱりあっちは生きてるだけで単純にダメージがハンパないんですよ(笑)。曲を生むのもライヴするも精神が放出されちゃうし。フィジカルもダメージ受けすぎるからライヴの後ビール飲みたいなんて全然思わないし。あのバンドは自分の美学を追求するバンド。その反動ですごく素敵なデザインが生めるようにもなった。ilyoはもともと何かを背負ってやってるバンドじゃない。でもilyoもメンバーそれぞれ特化した才能が素晴らしいから、これはなんか上手いこと回っちゃうんじゃね?ってことに気付いてきた。だからその精度をあげて、もっと拾って拾って、そんで今目の前にある素敵な1個1個がこれからも続いていけばいいなってのが、今の純粋な気持ちかな。

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-リリース情報-

2017/10/11 in stores
I love you Orchestra 『Trigger』
アイ・ラブ・ユー・オーケストラ / トリガー
定価(税抜):2,200円
発売:Ragged Jam Records / 販売:株式会社FABTONE/ RAGC-014



-プロフィール-

Ba:白水悠 Gu:中平智也 Dr:大津一真 Dr:前川和彦 Gu:ケンロー Gu: 湊梨央子
パンク・ジャズ・ハードコアシーンを席巻する “孤高の異端児” KAGEROのベーシストでありバンマスの白水悠が「ファック大人の事情!」と言い放ち、気のしれた仲間を集めて2014年に突如結成。 「KAGEROでやったら怒られることをやる」を信条にライヴ活動を開始。既存の価値観・常識・慣習に魂を引かれた人々に一撃を食らわす活動を展開。

2015年2月、独立系レコードショプ限定カセットテープ「Sheep Chaser EP」を100本限定で突如リリース、発売1週間で各店舗売り切れ寸前の状態に(現在ソールドアウト!!)。KAGEROのレーベル・スタッフを酒で酔わせ、勝手にアルバムのレコーディングを開始。3日間のレコーディングで完成させた1stアルバム「Stop Your Bitching」をメジャーレーベルKADOKAWAよりリリース。朝活GIG「朝コア」を開始、新宿ロフトで早朝7時から爆音を浴びさせかけるSっぷりで世間から羨望と戸惑いの眼差しを欲しいままに(読売新聞全国版生活面に掲載!!)。ウルトラハイペースで2ndアルバム「Fuse」をリリース。名阪仙、都内各フェス、果てはマレーシアツアーまで成功させ、ツアーファイナルは代官山UNITワンマンとやりたい放題。ツアー明けのハロウィンイベントでは「コスプレして来い」という主催者の意図をくみ取りすぎてスモーク+バックライト+ヘッドライトで姿が見えなくなる「ilyoザク仕様」を初披露。

2016年よりノブ(Gu)が六本木の風となったため、秘密兵器マスクド・ノブを投入。アイドル「絶叫する60度」との狂乱のコラボ企画「Dockin’ On Heaven’s Door」(通称ドキノン)もワンシーズンごとに恒例化。3月には初の朝コア東名阪ツアー開催、6日間連続の超至近スタジオGIGを開催。4月はマレーシアのポストロックバンドDirgahayuのジャパンツアーに帯同。チャージフリー東名阪3マン「afresh!!」も黒字化に成功。自力でゲーム開発に成功し、オリジナルRPG「WHO CRACKED THE WORLD」を会場限定リリース。9月、3rdアルバム「Crack」をリリース。

2017年よりマスクド増殖計画発動。新型秘密兵器ミス・マスクドを実戦投入。1月には早々にクラシックカバーアルバム「CLASSIC FANCLUB」をリリース。

マジメなオトナからの顰蹙・反感を一斉に浴びつつ、愛の爆音でこの腐りきった世界に一石を投じるべく、2017年7月、絶叫する60度とのコラボアルバム「剥」リリース。

Official Site
http://kagero.jp/ilyo/
Official Twitter
https://twitter.com/ilyo_official
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https://www.facebook.com/iloveyouorchestra


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